歌舞伎座にて公演を行いました。
日本の音楽史・演劇に残るエポック・メーキングなことであろうと自負しております。日本で恒例となった「年末に第九を演奏する」ということを初めて意図し実現した記念すべき劇場であったからです(1938年12月26日・27日)。加えて、木挽町歌舞伎座は、言うまでもなく日本で最も格式の高い舞台の一つです。
チケットぴあで一般売りされたチケットは、ほぼ当日のうちに全枚売り切れ、公演には2600人全席満員となったお客様の前で第九を歌うことができました。この上ない栄誉であり、お客様・そしてご支援をいただきました皆様に深く感謝する次第であります。
当日は、劇場の構造を生かした変わった演出も隠し玉として用意しました(団員のほとんどには知らされていませんでした)。
そして合唱団240名は、かつてなかったような声量の大きさで統一のとれた歌唱を行いました。お客様に何がしかでも我々の喜び・うれしさをお伝えできたかと存じます。